みんなで考える市⺠公開講座シリーズ

「⽪膚の病気 患者さんの笑顔のために」
記録集
第3回
病気を理解し、
一歩踏み出すために
~医師・看護師と考える、
皮膚の病気への誤解~
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日時:2021年12月19日(日)13:00~14:00
主催:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
後援:一般社団法人 INSPIRE JAPAN WPD
乾癬啓発普及協会/NPO法人 東京乾癬の会
P-PAT/

認定NPO法人 日本アレルギー友の会
質疑応答
講演に続いて行われた質疑応答では、
医師や看護師、周囲とのコミュニケーション
方法についてなど、視聴者から多くの
質問が寄せられました。
そのなかからいくつかご紹介します。
私は皮膚疾患を持っています。周囲の人がスティグマを持たないように、患者自身ができることは何でしょうか?
多田先生
やはり皮膚疾患を周囲の人に正しく理解してもらうことが重要です。最近はインターネットでさまざまな情報が溢れていますが、乾癬であれば患者会や製薬会社のwebサイトに正しい情報が記載されていますので、そのようなサイトをご覧いただいて正しい知識を身に着けていただくのがよいのではないかと思います。
佐藤先生
例えば職場などで、自分はこういう病気で皮膚科に通院しているということをお話しして、うつる病気ではないことを周囲の方に理解していただくのはいかがでしょうか。実際に職場の方の理解を得て、かゆみが出ないように暖房の温度を低めに設定してもらえた、という事例を聞いたことがあります。少し勇気のいることですが、自分から話してみるということも必要なことかもしれません。
主治医の先生に治療に関して聞きたいことがあるのですが、何度も同じような質問をしてはダメかなと思い、なんとなく聞けないことがあります。このような場合はどうすればよいでしょうか?
多田先生
私たちもできるだけ分かりやすくお伝えするように心がけていますが、どうしても専門用語を使ってしまって、結果的に患者さんに十分に伝わらず反省することがあります。ですから、ぜひ何回でも聞いていただければと思います。また、ちょっと聞きにくいな、という場合には看護師さんに聞いていただくのもいいかと思います。
佐藤先生
そうですね。先ほど申し上げたように、看護師は医師と患者さんの架け橋となってチーム医療を実践していますので、ぜひとも遠慮なく看護師に聞いていただければと思います。